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前歯の生え変わり
2018年4月5日
前歯が抜けたのに、永久歯がなかなか生えてこないという、気がかりが親御さんたちに最も多い事柄でしょう。長くこのような状態が続くと、「ずっとこのままでは?」と不安に駆られるでしょう。生えてくることがあります。
乳歯の下の前歯が抜けてない段階で、その内側に永久歯の前歯が重なって生えてくることがあります。親御さんは戸惑うこともあるかとは思いますが、ほとんどは、経過観察するうちに乳歯が抜け、内側からの舌に押される力と、外側からの唇に押される力で、正常な位置に永久歯が導かれることもあります。
永久歯が生えてくるときは、乳歯の歯根を吸収して生えてくるのですが、その位置がずれたときは、乳歯がまだあるのに、永久歯のあたまが見えています。そのときは、永久歯の生える位置が現在より悪い状態にならないように、抜歯を薦めることもあります。
過剰歯が上顎中切歯の間に生えてる時がありますが、そのままでは、当然異常な状態ですから、患者さんと親御さんに説明した後に、抜歯をします。その後、上顎中切歯が閉じてくるでしょう。
顎の大きさと歯の大きさのアンバランスによって、歯が歯列からずれて、矯正治療を考える親御さんも多いでしょう。また、親御さん自身の矯正治療の経験によってもしかり。歯並びは必ずご両親のどちらかに似るので、容易に矯正治療の必要性は容易に想像がつくと思います。
矯正治療を考える時期は第一大臼歯と前歯の中切歯と側切歯の前歯4本が生えそろったときに、相談するのがよろしいかと思います。乳歯列が反対咬合の時は矯正装置を入れると改善しますので、他の子と噛み合わせが違うと感じたときは、遠慮なさらずにご相談下さい。